旗ポール建て隊をさせていたくことで、特注品制作の依頼が多くございます。特に、当社が取り扱う旗は神事に利用されることが多く、その土地の文化や風習を色濃く反映しているため、市販品では対応しきれないものもあります。
いくつか自社商品として量産品を製作し、市場の開拓をしてみたものの中々うまくいきませんね。
今回は、そんな風習を色濃く反映する特注品のお話です。
依頼は地神祭に使う旗ポールで、氏神を祀っているとある神社からのご依頼でした。“地鎮祭”ではなく、“地神祭”です。春に五穀豊穣を願い、秋の豊年万作を感謝するといった地元の神社で行われるお祭りのようですね。
<お客さんのご要望の確認>
地神祭に旗が必要になり、アルミ製、ワンタッチでL型、組み立て式、長さは3メーター、横幅50cmといった製品仕様です。製品仕様を聞いた段階で、売ってないものであるのがわかりました。依頼者様もあちこちに相談したのですが、良いものがなかったようで、ホームページから当社に問い合わせいただいたようです。
さらに、お客様のご要望を確認すると、どうやら以下のようなことにお困りだったようです。
お祭りには幟が立ちますが小さな神社ではメーカーの幟ポールでは高額で、利用頻度が少ない。一方で、ホームセンターなどで売っている旗では、小さすぎ、耐久性低く毎年買い換えてかえってお金もかかるといった内容でお困りだったようです。また、お年寄りが時使うので、取り扱いしやすいものがよいというご要望もありました。
「地神祭に旗が必要」というのが、一番重要ですね。ただ、建てているだけなのですが、風習なので、理屈なく“旗”は必要なんです。
<制作過程>
当社はこれまでにも金物制作を得意とする協力会社さんが何人かいらっしゃいますので、アイデアを持ち寄って制作してみました。ジョイント部分はとても苦労しましたが、ご要望に近い製品が無事に完成しました。
「地神祭に旗が必要」という依頼主の元に直接お届けしました。こういった価値観が共通していると世代は違いますが、短い会話でも楽しいものです。今回の旗が、秋のお祭りに使っていただけると嬉しいです。
今回の特注品は、別途販売しております。ご要望があれば受注生産にはなりますがご対応しますのでお声がけください。
最新情報はこちらから
旗ポール立て隊の設置事例や頂いたお客様の声を随時ご紹介してまいります