「旗ポール「掲揚台」の撤去方法」
旗ポールも外に置かれているので、故障はあります。
問い合わせの多くが「紐(ロープ)が取れてしまい取り付ける方法がないか」といったものが多いのですが、中には長年の使用されている間にポールに亀裂がはいっているなど深刻なものもあります。
本日は、お客様から素朴な質問についてまとめました。旗ポールの耐用年数と安全な撤去方法ついてです。
国旗掲揚、社旗掲揚は、その組織の姿勢を示すものでもありますので撤去も安全かつ確実に行いたいですね。
「旗ポールの耐用年数」
まず旗ポールの製品寿命は使用状況にもよりますが30年程度です。
海岸沿いなどではもっと短くなります。
旗掲揚時に定期的に目視で、チェックしていただくと良いかと思います。
「なぜクレーンやユニック車をつかうのか?(撤去方法)」
お客様からいただいた素朴な質問はこれです。
たしかに10mの旗ポールの総重量は35kgで建設業の作業員であれば持てない重さではありませんが、撤去時はクレーンを準備するのが当たり前になっていました。
特に、当社が工事をするのは、学校や寺社仏閣など周りに重要な建物があり慎重な作業を必要とするからといったそもそもの理由があります。
それに加えて、実は「てこの原理」により人手だけではできないといった理由もあります。
「てこの原理」は、そもそも弱い力で重いものを動かすようなケースで利用されます。
「てこの原理」によれば、確かに支点から遠ければ遠いほど小さな力でいいのですが、旗ポールの工事はこれと逆のことが起こっており、人手で撤去すると支点の近くで作業をすることになって35kg以上の重さになります。
イラストの“おもり”の位置に作業員が配置します。
一度だけ、クレーンが入れない場所で、何人かの作業員と撤去をしたことがあったのですがほんとに怖い思いをしました。
作業員が多くなりクレーン車よりもコストはかかりました。
当社は、長物金物を長年取り扱ってきましたので、クレーン車を使うのが当たり前になっていました。
先日、お客様から「若いもんがおったら持てるんちゃう?」といった疑問の声がありました。
安全の為、業界の常識と思って説明不足になっていたのかもしれないですね。
「産業廃棄物の処理」
古くなった旗ポールや基礎で使われていたコンクリート塊は、行政のルールに従って分別して廃棄処理を行います。廃棄費用もご負担いただくのですが、国旗掲揚、社旗掲揚のための景観製品であるためご理解いただいています。
「こぼれ話」
冒頭にある「紐(ロープ)が取れてしまった」ケースには高所作業者が出動します。
こちらは「てこの原理」は一切関係なく、高いところの作業が単純に必要だからです。
紐(ロープ)がはずれるのは、紐(ロープ)が経年劣化により硬くなっているからですので、5年ぐらいを目安に新しい紐(ロープ)に交換してください。
また、建柱時や保守点検の際には、故障なくお使いいただくための旗の掲揚法についてご説明いたしますので、サンポール特約店の当社従業員にお気軽にお声掛けください。
最新情報はこちらから
旗ポール立て隊の設置事例や頂いたお客様の声を随時ご紹介してまいります