風が吹いて旗がたなびく姿はとても美しいですよね。また、旗を見ることで風向きや強さを読むこともあります。甲子園のスコアボード上の旗が、よくテレビに映し出されています。
風が無いと旗はしんなりと萎んだままなので、旗ポールにとって風は大切なお友達です。
しかし風が強すぎると困りもの。旗が千切れてしまうのでは?と思うほどバタバタと暴れている姿も想像出来るでしょう。そうなるとポールにも相当な負荷がかかります。
カタログには強風時※は旗の使用を避けるよう書かれていますし、他にも台風接近時や悪天候が予測される時、強風注意報の発表があった場合も使用を控えましょう。※最大瞬間風速15m/sec
強風への対策として、旗ポールは風をうまく流せるように先端が細くなっています。それにより風圧を受ける面積を減らしているわけです。
また真っ直ぐ細くなっているのではなく、中央部を少し膨らませる「エンタシス」という古代建築で使われた技法が用いられています。人は直線的なものを見上げると、中央部がくぼんで見えるのだそうです。だから真ん中を膨らませて「真っ直ぐに見せている」のです。
人間の錯覚を改善するテクニックで、古くはパルテノン神殿の列柱にも使われていました。数千年以上前に考え出された先人の知恵が今も使われていることに驚きを感じますね。
さらに、ハンドル型はボックスタイプ・テーパーポールタイプともに、風の向きに応じて旗が360度回転する仕組みを採用しており、旗がポールに巻き付くのを防いでいます。旗ポールが本当に考えて作り込まれていることが分かります。上の図は旗ポールの先端と地面での太さを表していて、単位の「φ」とは直径のことです。ロープ型とハンドル型テーパーポールタイプは似たような数値ですが、ハンドル型ボックスタイプは2つと比べて先端も地面際もかなり太いです。
また先端と地際との差があまりないので、「スラっと」ではなく「ズドーン」という感じでしょうか。高さ5mの旗ポール3タイプを並べてみると右側の図のようになります。
旗ポールはどれも同じ、と思われるかもしれませんが、いろいろ差があるのが分かりますね。
「旗ポールを建てよう!」の回でも書きましたが、旗ポールに重厚感を期待する方は真ん中のボックスタイプが良いと思います。どこかで旗が揚がっているのを見かけた際は、ポールにも注目をして構造や太さをチェックしてみてくださいね。
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